井上 哲 さん
SATOSHI INOUE
開成町ブランド『快晴茶』の収穫体験とランチ
先人の思いを形にし後世に繋げたい
開成町は都市近郊にも関わらず豊富な自然を有しています。
歴史的に農業の町ですが都心からのアクセスも良いなど他様々な面から利便性が高いことから便利な田舎と言われます。
町は平坦で気候も温暖、特に水資源が豊富で主に丹沢水系を始め富士山の伏流水などの清流酒匂川の恩恵を受けることで良質な農産物を生産できることが特徴となっています。水を代表する稲作においては全国食味ランキング特A米を受賞しており全国トップクラスのお米「はるみ」を産み出しています。
温暖な気候から果樹や野菜類など多くの種類が生産されており、どれを生産するにも好条件の栽培環境が整っているのです。
しかし、このような好条件にも関わらず若い世代の農業の担い手は少なく、支えて来た農業従事者の多くは後期高齢者という現状です。田園の維持は危機的な状況に立たされており、町の大きな問題となってしまいました。
誰かが立ち上がらなくては・・・
茶木自体は植えてから15年ほどになり一番良質な茶葉が採れる樹齢です。
町の花である紫陽花に囲まれ、遠くは富士山、近くは箱根や丹沢の山々を仰ぎ見て、町の所どころに蛍が飛び交う開成町です。最高級の茶葉が採れる畑を前になすすべを無くし茫然と立ちすくむ親世代の高齢者の方々の思いを形にしようと思いました。
そこで昨年(2022年)の5月にオリジナルブランド「快晴茶」を立上げ、生産・販売をおこなっています。